この秋冬、40・50代の「普段のおしゃれ」を格上げするタートルネックニットの選び方

おしゃれの考え方によくある「誤解」

こんにちは! パーソナルスタイリスト・公認心理師の久野梨沙(@RisaHisano)です。

私はfor*styleパーソナルスタイリストスクールでスタイリストの養成もしていますが、そこで感じるのが、

「デザインが変わった服を見つけたり、着こなしたりできることこそがオシャレと言うことである」

という思い込みがある人が多いなーということ。

でも、広告やタレントのスタイリストになるならいざしらず、パーソナルスタイリストとして一般の方のファッションアドバイスをするのなら、個性的なデザインのブランドをいくつ知っているかということよりも、例えばTシャツの襟ぐりの形や首回りの開き方1cm単位でこだわれる粘り強さや細かさのほうが、はるかに役に立つ機会が多いと思います。

そしてそれはもちろんあなたの日常でのおしゃれでも同じこと。Tシャツやジーンズなど、一見大して違いが無いように見えるアイテムの細かいところに気がついて、自分にとってしっくり来るものを選ぶ。この積み重ねで普段のおしゃれはぐぐぐ…っとレベルが上がっていきます。

「全部ユニクロなのになんであの人はあんなおしゃれに見えるの…?」っていう人、いますよね。そういう人はまさにその積み重ねがある人なんです。

40・50代になると、そういう細かな違いに気をつけて定番アイテムを選ぶメリットがますます増える

さらに年齢を重ねてくると、普段着るアイテムの細かな違いにこだわって選ぶことのメリットが増えます。

というのも、若い頃より、体型・顔立ちや肌質などにそれぞれ個性が出てくるから。加齢と共に怒る外見の変化の仕方には個人差が多いんですよね。体型一つ取っても肉付きが良くなる人もいれば、逆に骨張ってくる人もいたり。

そうなってくれば当然似合うものの個人差が大きくなってくるのも当然です。昔はみんな同じようなものを着ていてもあまり差がなかったのに、大人世代になったら自分に似合うものはさらに似合うようになり、似合わないものはその違和感がより大きく……。

だから、普段着1枚1枚、自分に似合うものを選べるようになればそれだけでぐっとおしゃれ感が増して見える。その効果は若い頃の比ではないのです。

秋冬、大人世代がこだわるべきは「タートルネックニット」。似合うものを選ぶためのチェックポイントは4つ

春夏であれば毎日着るアイテムといえばTシャツになるのでしょうが、これからの秋冬であれば間違いなくタートルネックニットでしょう。

今年もジャケットやカーディガン、シャツやブラウスの下にタートルネックニットを重ね着する着こなしはトレンドですし、何より首元まで覆われるタートルネックニットは暖かい! だから秋冬には毎日のように着るという人も多いのでは。私もその1人です!

「取りあえず毎年ユニクロで買う」と習慣が決まっている人も多いかも知れませんが、大活躍するアイテムだけあって、いろんなブランドから少しずつ違った商品が出ています。

ぜひ以下のポイントに比較して、今年は自分により似合うタートルネックニットを選んでみて下さい。きっと驚くほど、毎日の着こなしがレベルアップして見えるはずです。

①タートルネックニットの素材

例えばニットも左画像の様にほんのりがあるものもあれば、全くないものも。艶がある方がドレッシーな印象になりますので、例えばジャケットのインナーに着るなど、かっちりしたコーディネートに使う場合には向いています。デニムと合わせて、さらにパールのネックレスを合わせてきれいめに仕上げたい、なんてときにも艶があるタートルネックの方が「きれいめ」に仕上げる役目をしっかり果たしてくれるでしょう。

逆に、ナチュラルな着こなしをしたい人には艶がないタイプの方が向いています。

艶の有無も似合う・似合わないがありますのでぜひ着比べて考えてみて下さい。

また、ニット生地の厚手・薄手も似合うかどうかに大きく影響してきます。

左側のような太い糸で編まれた「ローゲージニット」が似合うか。右側のような細い糸で編まれた「ハイゲージニット」の方が似合うのか。

もちろん、厚みを決めるには、着こなし方という視点も重要。

タートルネックニットの上にジャケットやブラウス、シャツなどを重ねて着たいという場合には当然できる限り薄手で体にフィットする物の方が良いでしょう。逆に重ね着はしないとか、タートルネックニットの下にインナーを着ていく、という場合には厚手でもOKということになります。

しかし体型との相性も見逃せないので、どちらがよりすっきり見えるのかもぜひ検証してみましょう。

ちなみに、ニットの場合には厚手だから暖かいというものではありませんのでご安心を。冬の防寒は「体の周りに空気の層をしっかり作る」のが大事。

ローゲージニットは目が粗くなりがちでその隙間から空気が逃げやすいので見た目よりも寒いことが多いです。逆にハイゲージのニットは目が詰まった物も多いので、その下にもインナーを重ねて空気の層を作ればかなり暖かくなりますよ!

②ネック部分のデザイン

続いて、肝心のネック部分のデザインです。

ネック部分の長さやボリュームも、その商品によって大きく違いますよね。1回折り返してちょうどよいものもあれば、折り返さずにそのまま着るもの、折り返してもなお少したるむ物、たるんで前方向に垂れ下がることで首回りに少し開きができるもの…などなど。

これも比較して自分にとって最適なものを選びましょう。顔に近い部分なので顔立ちとなじむかはもちろん、全体のバランスも左右する部分なので必ず全身を鏡に映して確認するようにすると◎。

③身頃のデザイン

そして、体の部分のデザインです。

着ている人がとても多いユニクロのタートルネックニットは、全体に「リブ」と呼ばれる畝が縦に入っていますが、もちろん入っていない物もあります。

リブは伸び縮みするため、体にぴたっとフィットしやすくなります。反対にリブが入っていない物はそれほど伸縮性がないので体から程よく離れたサイズ感の物がほとんどでしょう。

これも厚みと同じで、そもそもタートルネックニットの上に重ね着をすることが多いのか、下に重ね着する着こなしが多いのかによって選ぶ方を変えるべきですが、当然体型に似合うのもどちらか決まっていますので着比べて判断を。

また、リブ入りのものだけでも、そのリブの幅や間隔がいろいろあります。私はタートルネックニット単体でも面白みを出したいので、太いリブと細いリブが互い違いに入っているタイプを選んだりします。それだけでもリズムが生まれて主役級になりますよ!

毎日着るアイテムに悩まなくなれば、おしゃれはもっと楽しい!

さて、こういった選ぶポイント。
はじめから自分に似合う条件がすべてわかっていたら楽なのに…と思うことはありませんか?

「昔はわかっていたと思っていたけど、最近その条件が変わってきたみたい」と悩みがちなのも大人世代。
それも当然で、外見の変化もさることながら、見る目も肥えてきますし好みも固まってくるのでこだわりも強くなりがちなんですよね。

そんな服選びの悩みを解決し、大人世代が明日から使える実践的なテクニックをお伝えしているのがオンラインサロン「服装心理lab.」

毎月変わるテーマに基づいてテキストでじっくり読めるレッスンをお届けしていますが、今月はまさにこの「タートルネックニット」の選び方を、体型や顔立ちのタイプ別により具体的にお伝えしています。

似合う服選びの大事な基準となる「顔パーツ診断」「体型診断」「パーソナルカラー診断」も会員価格でお得に、世界中どこからでも受けることができます。

秋のおしゃれを本格的に始める前に受けておけば、買い物にも迷わなくなりますよ〜

入会したその日から1カ月ごとの課金なので、いつ入会してもOK。ぜひぜひライブ配信に間に合うよう入会してみて下さいね〜!