思い込みに囚われて、おしゃれを楽しめない・・・そんなあなたを解放する「メタ認知」
こんにちは! パーソナルスタイリスト・公認心理師の久野梨沙(@RisaHisano)です。
全4回の「最高にしっくり似合う服選び講座」の第2期が、先日終了しました。
今回もたくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございます!
この講座のご参加者様から様々なご感想を頂く中で、私自身も、「おしゃれを楽しむために必要な考え方やスキル」に改めて気付きを深めることができました。
あなたが、例えば
✅どうしてもしっくり来るおしゃれができない
✅イメコン診断をたくさん受けたけど、それでもおしゃれに自信が持てない
✅おしゃれになりたいけど、どこから取りかかればよいのかわからない
といった、うまく言語化できないようなおしゃれの「もやもや」や「呪い」に囚われているなら。
この記事でお伝えする、あるご参加者様の「気付き」が、きっと参考になるはずです。
早速お伝えしていきますね。
この内容は以下のPodcastでも聞くことができます。
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この記事の内容
「好きな服を選んでいるつもりが、いつの間にかその方向性に当てはまるかどうかに囚われていた」
先日まで行っていた、通称「しっくり服講座」では、自分の好きな服や着てみたいと感じる服の画像を集めていただくというワークをご参加者様にやっていただいていました。
自分の服の好みや着てみたいと思う服装がどんなものか、意外と自分では把握できていないもの。しかし、それに当てはまる画像を集めて「見える化」すれば、自分が無意識に目指しているファッションの共通性や法則的に気づくことができます。
しかし、ある参加者さん(Aさんとしましょうか)がそのワークをやってみたところ、はじめは確かに思うままに好きなファッションの画像を集めていたはずなのに、段々その好きな服の共通性が理解できてきたら、今度は逆に、その方向性に合うものを探してしまってることに気づいた、と言うんですね。
「手段と目的がごちゃごちゃになってしまう・・・」と言っていて。
気ままに服を探すことができなくて、無意識に自分で「ルール」を決めてしまう、ってことですよね・・・・・・
でも、こういう考え方の癖に自分で気づけたっていうのは、実はとてもすごいこと。おしゃれの囚われから抜け出せる第一歩なんです。
Aさんのこの傾向は、事前に受けて頂いていた「服装心理診断」の結果にも実は表れていました。
Aさんは「規律性」が高い人。規律性の傾向が強い人は、自分なりのこだわりやマイルールに基づいて行動します。
この「マイルール」ってつまり、突き詰めていくと「一貫性」です。つまり、同じ行動を繰り返すことが心地よいという性質が「規律性」が高い人にはある、ということ。だから「規律性」が高い人は何かを習慣化するのも得意だったりします。
「毎日必ずジョギングする!」とか「毎朝ちゃんと新聞を読む」みたいなルーティンをラクラクこなせるのはこのタイプ。ルーティン作業がとても苦手な私にはうらやましい才能!
だから「好きな服の画像集め」も、思いのまま気ままに選んでいたはずがいつの間にかそこに自分でルールを見いだしてしまって、そのルールで自分を縛り、同じことを繰り返してしまう、という・・・・・・。
その結果、生まれたファッションの一貫性が自分にとって心地よいものであれば何の問題もないのですが、「なかなか同じファッションテイストから抜け出せない😭」とか、「今のおしゃれのやり方がどうもしっくりこない🤔」という場合には、こうした枠から出られない性格が悪く働いてしまっている、ということに。
Aさんは「好きな服の画像集め」のワークによって、自分の規律性がむくむくと発動していく過程をつぶさに観察できたんですね。
もちろん服装心理診断でも自分の考え方の癖を知ることはできますが、こんな風に自分自身でで気づいた方が、やっぱり遙かに深く腹落ちします。
自分の考え方を客観的に理解する「メタ認知」が、悩みの解決につながる
こんな風に、自分の行動を自分自身が客観的に見て、その行動や考え方の癖に気づけることを心理学で「メタ認知」と言います。
メタとは「高次の」という意味。自分の意識だけが幽体離脱して、上の方から下にいる自分の行動をチェックしている感じ・・・・・・と表現したらわかりやすいでしょうか?この能力って、特に学習心理学の分野で非常に重要視されているんです。
自分がどんなことを「わかっていないのか」も含めて把握するってことが、「メタ認知」の能力があるとできるようになります。
人間、自分の「わかっている」ことはわかりますよね(っかー、この文章自体が複雑😅)。でも、学ぶべきことの全体感を把握して、その中で自分がどこまでわかっていて、どこからはわかっていないのかを把握するっていうのは、なかなかに高度なワザ。ただこれができないと、「次はどこを学べば良いのか」が適切に選択できないですからね、そういう意味で学習においては欠かせない能力なんです。
また、メタ認知の能力があることで、自分の得意なことやできることにももちろん気づけるようになります。ということは、それが自信にもつながります。
自分の狭い視野だけでは不得意なことばっかり目につきがちだけど、まるでドローンを飛ばして高いところから自分を見るようにできれば、自分のできているところも含めて冷静に見ることができますよね!
私が、パーソナルスタイリングという仕事を通じて目指している「おしゃれにおいて、その人が縛られて苦しんでいる思い込み=呪いを解くこと」も、狭い視野からその人を解き放つことで実現できます。
だから私がこうしてブログなどで発信している情報の多くは、実は「メタ認知の強化」がテーマ。
手を変え品を変え、皆さんの「おしゃれメタ認知」を強化できるようなネタをお届けしている、というわけで。
ですから、こうして自分の講座で、お客様のメタ認知の力が開発されて、それによっておしゃれの呪いに自分で気づいて、解けていく様を見るのはほんっとーーーーに嬉しいんです。
メタ認知を強めておしゃれの呪いを解く鍵は、「異文化交流」
では、自分を客観的に把握するための「メタ認知」はどうやったら高めることができるんでしょう?
一番良いのは、自分と異なる価値観に触れ、率直に意見交換することです。
メタ認知というのはつまり、自分を客観的に見る力ですから、自分の中に「他者の目線」を取り込むことでもあります。
しかしそれは一人ではなかなか難しいこと。だからまずは、他者の考えや価値観に触れる法が近道です。
私がオンラインサロン「服装心理lab.」を始めた理由の1つがまさにこれ。
マンツーマンのパーソナルスタイリングでは、私とお客様しかその場にいないので、お客様にとって得られる第三者の視点は、私の視点しかありません。
でも、もっと多くの人とおしゃれについて語り合う場所があれば、もっと多くの視点に触れることができ、自分自身のおしゃれを客観的に見る力が養われるだろう、と。
そしてそれは実現できています。今回ご紹介した事例のAさんも、「しっくり服講座」だけで自分のおしゃれの癖に気づいたのではなく、その前にに半年以上かけて服装心理lab.内でいろんな人と交流してきた、という土壌があったからこそ、なわけですし。
やっぱりこのlab.での「異文化交流」は、おしゃれに悩む人を、悩みの原因になっている囚われから解放する力がある、と確信できた出来事でした。
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