詐欺?宗教?悪徳サロンやスクールの見抜き方

 

こんにちは!
for*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)代表の久野梨沙です。

 

詐欺?宗教?悪徳サロンやスクールの見抜き方【FPSS】

 

私がこのFPSSを開校してから早いものでもう9年になります。
たくさんの卒業生が活躍してくれているおかげでだいぶ減ったとはいえ、かつては

「『FPSSってちゃんとしたスクールなのか?』って家族が心配してるんです」
とか
「本当に起業できるようになるんでしょうか?」
といったご入学前のご質問を結構いただいたものでした。

 

さらに最近は、マルチ商法まがいのオンラインサロンや起業塾といったものも増えてきていて度々ニュースなどでも取り上げられているため、ご入学しようとするご本人はもちろん、その周りの方が心配するのも無理はないな、と感じます。

ですから、そういった心配に基づくご質問やお問合せには、極力丁寧に、回答を差し上げるようにしています。

そしてさらに、「危険なサロンやスクールの見抜き方」をお伝えすると、安心して頂けることが多いので、ちょっとこの記事でもご紹介してみようかと思います。

 

「好きなことを仕事にすべき」vs 「得意なことを仕事にすべき」という永遠の論争

 

まずはじめに、起業に当たって問題となりやすい

「好きなことを仕事にすべき」VS「得意なことを仕事にすべき」

という論争から考えてみましょう。あなたは、どちらが正しいと思いますか?

 

まず、悪徳スクールは「好きなことを追求していけば、絶対仕事になる!だからそれに没頭すべき!!」と言って生徒を煽る傾向にあります。

「人生は短いんだから、好きじゃないことをしている暇はない!」といった主張をして、生徒を既存の会社や人間関係といった所属グループから切り離し、自分のスクールに取り込んでスクール内の人間関係だけになるようにするんですね。

ですから、「好きなことを仕事にすべき」といった論調には注意が必要です。

こういうことをいうと、大抵「いやいや、好きなことを仕事にしている人たくさんいますよね」という反論に遭うんですが、でもやっぱり、単に好きな「だけ」で仕事になっている人はいません。これは断言できる。

 

例を挙げてみましょう。

美味しい物を食べるのが好きという人は、多いですよね?
じゃあ、美味しい物を食べるのが好きという「だけ」で、それが仕事になっている人っていますかね?

ミシュランの覆面調査員?
彼らは「美味しいかどうかを判断し、さらにそれを格付けできる舌」を持っているから仕事になってるんですよね。食べるのが好きなだけでその仕事に就けたわけではありません。

 

そういえば、SNS上で人気の、「人に奢られることを仕事にしている人」もいらっしゃいますね。でもあの人は、生き方が面白かったり、会話が面白かったりといった、人に「会いたい」と思わせるコミュニケーション能力があるわけですよね。だから奢ってもらえる。
タダでご飯を食べるのが好きな「だけ」ではないわけです。

あらゆるケースを考えてみても、美味しい物を食べるのが単純に好きなだけで仕事になっている・・・というケースは見つからないはず。
やっぱり好きなだけで仕事につながる、とは考えにくいです。

 

では、「得意なことなら仕事になるのか?」というと、そういうわけでもない。
「私は人を怒らせるのが得意です」という人がいたとして、なかなかそれが仕事になるとは考えづらいですよね。

 

そう。
仕事になるのは「好きなこと」でもなく「得意なこと」でもないんです。

実際には「人の役に立てること」

あまりに当たり前でつまらない答えに感じるかも・・・・・・。でも、仕事にするには、これしかないんです。

 

「人の役に立てること」でしか仕事にはならない、と聞いてがっかりするのは、自己効力感が低いから

 

この話をすると、周囲のご家族やパートナーさんなんかは「こういうことを言うってことは、まともなスクールっぽいな」といった感じで安心してくれます。

が、しかし。

ご入学を考えている当のご本人が急にしょんぼりしてしまうことが多いんですよね。

それはなぜかというと、「自分にも何か役に立てることがあるはず」という確信を持てている人は少ないからです。

特に、ファッション業界での勤務経験が無く、ただファッションが好きでいつか仕事にしたいと思ってFPSSに入学を考えている人ほど「私はファッションは好きだけど、とはいえファッション分野で役に立てること何てなさそう・・・」とあきらめてしまいがち。
だから、「役に立てなきゃ仕事にならない」と聞くと、しょんぼりしちゃうんです。

 

こうした状態を、心理学用語では「自己効力感が低い」と言います。

 

自己効力感とは、「自分が何か目標を掲げたときに、それに対して正しい行動を選択し、推敲できると信じられる力」のことです。

自己肯定感と混同されがちですが、自己効力感は簡単にいうと、「自分はできる!」と信じられる力のこと。

自己肯定感は自分の存在自体を肯定できる気持ちのことなので、ちょっと違いますね。

 

この自己効力感が低い人は、自分には何もできることがないと思ってしまいます。

実際には、役に立てることがあったとしても。

 

なので、「役に立てることで開業しよう!」と言われても、「役に立てることなんかないし・・・」と尻込みしてしまうのです。

でも開業したい、何かをやってみたい気持ちは消えない。

そこに、「好きなだけでも仕事になるよ」という甘い言葉が入り込む隙が生まれてしまうのです。

 

しっかりとしたスクールで着実に開業を目指すには、自分の「お役立ちポイント」を知ることが大事

 

実際には、お世辞でもなんでもなく、誰でも誰かの役に立てるポイントは必ずあるのです。
それを見つけることが、着実に結果を出すための開業の第一歩。

 

例えばパーソナルスタイリングやイメージコンサルタントのサービスで考えてみましょう。
誰もが皆、私のような15年の超ベテランスタイリストにスタイリングをして欲しいと考えるんでしょうか?
あるいは、皆、超有名雑誌でスタイリングをしていたスタイリストにお願いしたいと思うんでしょうか?

 

決してそうではないですよね。

もっと自分に近い存在にお願いしたいと考える人もいるでしょうし、アパレル出身者より、一般企業の勤務経験がある人の方が、自分の会社のドレスコードをわかって助かる、という考えもあるでしょう。

 

もちろん、お金をいただいて人にファッションをアドバイスする上で、最低限の診断スキルやスタイリングスキルは必要です。しかしそれは、少なくともFPSS入学時には必要ありません。入学してからいくらでも学べますからね。

 

プロとして最低限のスキルは、スクールで身につく。それ以上の輝かしい経験や実績がなければお客様に選ばれないのかというと、そんなことはないわけです。
人柄やキャラクターといった要素でスタイリストを選ぶ人はたくさんいて、そして、どんな人柄を好むかは千差万別。
絶対に、あなたの人柄を好んでくれる人も世の中にはいるはずです。

そういう意味で、誰でも誰かの役に立つことはできるんです。

でも、自分のお役立ちポイントや長所って、自分では当たり前すぎて気が付かないところだったりします。

だから、講師としては、プロとして必要なスキルを教えるだけでなく、一人一人のお役立ちポイントを見つけて、サービスという形に仕上げるところまでサポートするべきだ、と私は考えています。

 

最後にもう一度言いますね。

好きというだけでは仕事にはなりません。でも、役に立てれば仕事になります。
そして、あなたの力を待っている人は、あなたが役に立てる人は、必ずいます。

 

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執筆者プロフィール

久野 梨沙
久野 梨沙for*styleパーソナルスタイリストスクール代表
株式会社フォースタイル 代表取締役社長/一般社団法日本服装心理学協会 代表理事/跡見学園女子大学 兼任講師/公認心理師

服装心理学®に基づくパーソナルスタイリングの第⼀人者。大学で心理学を研究した後、大手アパレルメーカーの企画職を経てスタイリストに。社団法人日本服装心理学協会の代表として、装いが人の心に与える影響を研究する「服装心理学®」の啓蒙活動にも尽力。自己肯定感を高めるファッションカウンセリングや、服装を用いた印象コントロールに定評がある。著書に「最高にしっくり似合う服選び」(学研プラス)など。
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