【公開添削】ボリュームがあるアイテム同士のコーディネート〜50代女性・同窓会コーデ

FPSSでは、課題として作ったコーディネートに、講師から細かな添削を受けることができます。その繰り返しで、スタイリストとしての技術が確実に向上し、プロとしての自信もついていく仕組みです。

パーソナルスタイリストになるまでに、どんな勉強を行っているのか、
講師からどんなアドバイスをもらえるのかの参考にして頂くために
この場所でそのやりとりを公開しています。

在校生・幸野さんのコーディネート作品

こんにちは。受講生の幸野智子です。
入門講座9コマ目「形から考えるコーディネート」の授業の課題コーディネートを提出します。
「ボリュームがあるアイテム同士のコーディネート」の課題を、５０代の女性が同窓会へ出席するシーンを想定して作成しました。

時期は１２月。東京のラグジュアリーホテルで１８時開始予定。
担任の先生が、傘寿を迎えられたお祝いも兼ねた盛大な同窓会です。
立食パーティー形式なので動きやすく、パーティーに花を添えるコーディネートを考えてみました。

トップスがゆったりとしていて、ウエストラインが隠れるスタイル。
スカートも幅広のタックが入っていて、全体的にボリューム感があるコーディネートです。
カジュアルに傾きすぎないよう、大人らしい色味と、光沢感がある素材をセレクトしました。

幸野さん、こんにちは！
早速コーディネートに関してアドバイスをしていきますね。

ボリュームのあるアイテム同士のコーディネートは、バランスの取り方が非常に難しいものです。
特にトップスとボトムの丈のバランスに気をつけなければ、ずるずると重い印象や、足が短く見えるスタイリングになってしまいます。

今回作成してもらったスタイリングも、両方共に中途半端な丈のため、非常に重い印象です。
よほど背が高い人が着ない限り、背が低く見えたり足が短く見えたりする危険性が高いものと言えます。

もしこのスカートにボリュームのあるトップスを合わせるなら、トップスの丈をもっと短くして、ウエスト位置を高く見せる必要があります。
最近流行している「クロップドトップス」は、こうした用途に使用するものです。

このトップスを活かすとすれば、ボトムはパンツに替え、全体的に縦のラインを長くすることですらっと見せると◎。
例えば以下のようなスタイリングです。

足の長さを途中で分断してしまうスカートと違い、ワイドパンツならつま先まで長さが強調されるため、トップス・ボトムともに横幅が広いシルエットでも比較的すらっと見せることができます。
ただ、念のためにロングネックレスをプラスして、さらに縦のラインを強調。

ころんとしたバッグも重い印象ですので、ギャザーがたっぷり入ったクラッチバッグに変更。角張った形状ですっきり見せます。
色は靴とリンクさせることで統一感を出しました。

最後に修正前後を改めて比べてみましょう。

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