おしゃれな冬コーデには、多種多様な「厚い素材」の使いこなしテクが重要【スタイリング添削】

FPSSでは、課題として作ったコーディネートに、講師から細かな添削を受けることができます。その繰り返しで、スタイリストとしての技術が確実に向上し、プロとしての自信もついていく仕組みです。

パーソナルスタイリストになるまでに、どんな勉強を行っているのか、
講師からどんなアドバイスをもらえるのかの参考にして頂くために
この場所でそのやりとりを公開しています。

 

在校生・yamadaayakoさんのコーディネート作品

こんにちは。在学生のyamadaayakoです。

入門講座10コマ目「素材から考えるコーディネート」の授業の課題コーディネートを提出します。「厚い素材同士のコーディネート」の課題をアラサー女性のOFFスタイルというテーマで作成しました。

季節は10月の下旬の休日。図書館に仕事の資料探しに行くシーンを想定したコーディネートです。

 

ローゲージニットにデニムにキャンバス地のバッグで厚い素材のコーディネートです。

下半身をすっきり見せるために短めニットにシャツの重ね着をしてウエストラインをルーズに。
トップスもボトムスも重めのアイテムなので、足元も浮かないようにプラットフォームのスリッポン×ボーダーの靴下で重さを出しました。
靴下をマスタードベースのボーダーにしたのは、ニットの中にイエロー系の色が入っていて統一感を持たせるため。
そして、靴の黒が浮かないようボーダー濃い色で繋げるためです。

 

講師・久野よりコーディネートへのアドバイス

yamadaayakoさん、こんにちは！
早速コーディネートに関してアドバイスをしていきますね。


今回も、形のバランスや色のつなげ方などには今までの添削を活かした工夫が見られますが、肝心の「厚い素材でまとめる」というテーマへのこだわりが薄いように感じられました。

一つ一つのアイテムを「もっと重厚感のある素材に変えられないか」と考えていくと、以下のようなコーディネートになっていくはずです。

まず、シャツは高密度のさらっとした綿という印象を受けましたので、コーデュロイのシャツに変更しています。

続いて、スタイリングの軽やかさを強めてしまっているネックレスとバングルを外し、厚手のストールに変更。
この着こなしでも、トップスの袖がフルレングスなのでバングルは必須ではありません。もしどうしても何か手首につけるなら、機能性も兼ね備えた腕時計の方が、付ける必然性が感じられます。
こちらは、ハードなレザーのウォッチを選びました。

また、バッグもファーをあしらったものにするともっと重みが出ますね。
小物に茶の分量が増えてしまったので、靴の黒だけが浮かないように、帽子にも黒を取り入れて色をリンクさせ、全身をまとめ上げました。

最後に修正前後を比較しましょう。

お客様の中には「重い素材」しか似合わないという方もいらっしゃいます。
そのときに素材を適切に厳選できるよう、今からしっかり練習しておきましょう。

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