パーソナルカラー診断を学ぶなら、まずは色の見分けの弱点を知ることからスタート
こんにちは!for*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)代表講師の久野です。
FPSSでは、パーソナルカラー診断を教える際、色布を使った診断技術以前に、まずは色自体を正確にパーソナルカラーの4タイプに見分ける目を持つことを重視して指導しています。
そのために行っているのが、教材のカラーチップを、その色を見ただけでパーソナルカラーの4シーズンに分ける特訓です。
上画像はそれに取り組む生徒さんたちの真剣な様子・・・!
色の見分けの練習を疎かにしてしまったせいで、せっかく診断ができても、その後のお買い物同行で、似合う色のアイテムを選び取ることが出来ない・・・というスタイリストが多くいます。
そうならないように、FPSSでは
入門講座で色彩学の基礎を学び、色への感受性を身につける
↓
基礎講座のパーソナルカラーの授業で、タイプ別に色を見分けられるようになる
というステップを踏んで、色を見分けるスキルを徹底的に身につけてもらっています。
このカラーチップをパーソナルカラー別に仕分ける練習で大切なのは、単に正解・不正解を確かめるだけでなく、自分の色の見分けの癖や弱点を知って、そこを重点的に補習することです。
「とにかく数をこなせば見分けられるようになる」と教えるスクールも多いのですが、FPSSのように幅広い知識を教えるスクールでは、そのやり方ではカラーの勉強ばかりに時間がかかって効率的ではありません。
間違った原因を把握してそこをピンポイントで潰す!というやり方を取ることで、かなりのスピードで正確な色の見分けを習得できるんです。
8期の生徒さんの事例でご紹介してみましょう。
(以下、パーソナルカラー理論の用語が多数出てきますので、よくわからない・・・って人は、まずはこちらのパーソナルカラーの解説を読んでみてくださいね!)
この練習では、Spring〜Winterまで各タイプ20枚ずつのカラーチップをごちゃごちゃに混ぜ、それを自分の目だけで4タイプに分けます。
その後、正解した色と不正解だった色を答え合わせしていきます。
こちらはある生徒さんの結果。
黄色の丸で囲んだのが正解した色、ピンクの丸で囲んだのは他のシーズンの色なのに間違えて振り分けてしまった色です。
10回前後練習すると、だいたいこれくらいの正解率になってきます。
ここまで来たら、間違いパターンを把握してそこを重点的に補習していきます。
例えばこの生徒さんの場合だと・・・
ピンクの間違いが多いことがわかります。
青みの強いブルーベースのピンクなのか、黄みの強いイエローベースのピンクなのかの見分けに弱い、ということです。
自分で普段あまりピンクを着ない・・・なんて人は、こういう失敗パターンに陥りがち。
この場合には、ピンクだけのカラーカードを使って、ひたすらイエベのピンクとブルベのピンクを見分ける練習を行って克服していきます。
下は違う生徒さんのケース。
先ほどと違ってピンクの間違いは少ないようですが・・・
オレンジがあちらこちらに間違えて振り分けられてしまっていますね。
これはイエベ/ブルベの見分けが不得意というわけではなく、どのシーズンにどんな色があるかを正確に理解できていないことが原因。
例えば、Springタイプにも明るい色だけでなく少し濃い色も存在するのですが、それが理解できていない。逆にAutumnは決して濃い色ばかりでなく、明度の高いオレンジも存在します。
それがわかっていないので、明るいオレンジを全部Springに、暗いオレンジを全部Autumnに振り分けてしまった結果、間違いが起こっています。
また、ブルーベースにはオレンジは存在しません。
これが理解できていないので、淡いオレンジをSummerタイプに振り分けてしまうというミスにつながりました。
こうした間違いをしてしまった場合には、色別(この場合にはオレンジ)に、各シーズンにその色が存在するのか、存在するならどんな明るさ・暗さのものが存在するのかを覚え直す、という補習を行います。
こんな風に、間違いを間違いで終わらせず、その間違いにどんな原因があるのかを私がすべて分析して、次にやるべき練習を教えます。
最終的に現れてくる間違いパターンは一人一人違うから、個別のアドバイスが欠かせません。
だからFPSSは創立から8年の間、ひたすら「少人数制」を貫いて指導を続けています。
これが、短期間のカリキュラムでも3つもの診断を習得できて、スタイリストデビューをできる秘訣なんです。
丁寧なフィードバックで確実にスキルを身につけたい人には、ぴったりなカリキュラムですよ!
for*styleパーソナルスタイリストスクール第9期入門講座の〆切は2020年3月8日(日)です!詳細はこちらから