正しさよりも大切なものって? Z世代以降の価値観から考える、開業成功のポイント

第17期の入学お申込〆切まで残り9日となり、駆け込みでお問い合わせを頂いています。毎期、ぎりぎりまでご入学を迷う方もいらっしゃるのですが、その理由として
「こんな理由で、開業を目指していいんだろうか?」
というものがよくあります。

副業ではじめるにしても、何か自分でビジネスをするのにスクールまで通うんだったら、何か素晴らしい目的や使命感がなければいけないのでは……

ちょっと興味があるとか、楽しそうだから試してみたい、というくらいで目指すのは良くないんではないか……

そんな風に考えて、悩んでしまうようなんです。

あなたも同じようなこと、考えていませんか?

 

起業の動機に「正解」はない

振り返ってみると、私が起業した2006年くらいから、仕事や開業に関してだけでなく、おしゃれをするということにおいても、「正解」を求める人が多くなったと感じていました。

私の着ている服は正解なんだろうか? もしかして間違ったおしゃれをしているのでは?

そんな質問を、すごくたくさん頂くようになったんですね。

そしてそういう世代が流行させたのが、パーソナルカラー診断のような「似合うという正解」を導き出す、所謂イメコン診断です。

そして今、これからを担う世代としてZ世代(1996年から2012年の間に生まれた世代のこと)が注目されるようになってきましたが、この世代もかなり「正しさ」にこだわる世代

ただ、その前の世代とちょっと違うのが、正解・不正解という意味合いでの「正しさ」はもちろんなんだけど、倫理的な正しさみたいなものにもすごくこだわるところがある、というところで。
このことを改めて感じたのが、最近読んだ「令和元年の人生ゲーム」って小説です。

 

 

この小説では、このZ世代の特徴がすごく解像度高く描かれているんですが、読むとひしひしと伝わってくるのが、「気持ちも行動もすべて正しくあらねば」みたいな、強迫観念のようなものなんです。

そして確かにそういう「正しさへまっしぐら」みたいな傾向って、私が授業を担当している大学の生徒からも感じるんですよね。

だから、なんというか、そういう雰囲気に当てられて、他の世代まで「正しいことをしなきゃ!」みたいなムードになっちゃっている。(「正しくない」ことをした人のSNSでの叩かれっぷり見ていてもわかりますよね…)

でもね、起業に関して言えば、そんなに「正しい動機」にこだわる必要は、全然ない。FPSSに興味を持ってくれた人についてはそのことを強く伝えるようにしています。

だから例えば、こんな動機でも全然OK。

・目立ちたい
・人の指図を受けたくない
・お金持ちになりたい
・自分の好きなように働きたい

…こういう理由って、ちょっとおおっぴらに言いづらい感じしません? でも、こういう思いがモチベーションになって仕事をがんばれること、全然あると思うんです。それは否定する必要はない。

正しくあろうとする気持ちは、悪いことではないです、もちろん。でも、他人からは自分の心は見えないわけで、だから、そんなに自分の内心にまで厳しくしなくていいよって思うんです。

例えば極端な話、犯罪になるのは、やった行動についてだけです。「考えちゃいけないことを考えたから逮捕!」なんてこと、ないですよね(戦前はあったんだよね…恐ろしい話…)。何があっても、心で何を考えるかは自由。

だから、自分のビジネスを決めるときに、どうしたら社会的に正しくあれるかってことを気にしすぎなくていいよってお話ししてます。

大事なのは、あなたの仕事が誰かの役に立つこと。

誰かを騙して稼ぐのは絶対駄目。けど、あなたの仕事で誰かが喜ぶんだったら、それをやる理由や動機なんてどうだっていいんです。

 

FPSSの教育方針は、あなたの「やりたい」を大切にすること

だから、「こんな理由で入学して、開業目指してもいいんでしょうか?」っていう質問には、もちろんいいに決まってますよ、って答えてます。

やりたいことをやればいい。何歳からでも。

もちろん、生活はしていかなきゃいけないから、ちゃんと稼ぐためのノウハウは教える。でも「あなたたち正しい気持ちで来てますか、本当に人の役に立とうと思ってますか」みたいなことを、求めたりなんかは全然しません。

あなたのやりたいことを応援すること。

しっかり稼げるようになるための実践的な知識を提供すること。

FPSSでは、ただひたすらこれを徹底しています。

 

さらに次の世代の価値観を見据えた指導

ちなみに、もっと面白いのがZ世代の次の世代の価値観なんです。私の子供を見ていると、彼らの世代では「正しさ」が絶対的な基準じゃなくなりそうだな、って感じています。

代わりに何が基準になっていくのかというと、それは恐らく「自分の気持ち」

お互いにどう思っているかをすごく確認しあうんですよね。昭和世代の私からするとびっくりするくらい、自分の気持ちを素直に相手に伝えることに慣れている。そうなってくると、「正しさって1つじゃないよね」ってことになるので、正しさは二の次になっていくんじゃないかなと思います。それを見て、「若い世代は我々とは違う!」って、年を重ねたZ世代も困惑することになりそう笑。

でもまぁ、いずれ、自分の気持ちを大事にする世代が中心になっていきます。

そのとき、「ああ、私もあのとき、素直になってやりたい仕事に飛び込んで良かったな」って必ず思えるはず。

あなたの「やりたい」を大切に

だから、あなたが起業を考えていたり、今の仕事に悩んでいたりするのであれば。

あなたの「やりたい」は、それだけで十分価値があるってことをわかって欲しい。「やりたい」という気持ちに高尚な理由なんていらないです。

その気持ちだけで、それを仕事にする方法、そしてちゃんと稼ぐ方法を学ぶ理由としては十分です。

やりたいことをやることが、自分を大切にするということ。

一緒にFPSSで、自分の気持ちを大切にしながらあなたの未来を作っていきませんか?

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執筆者プロフィール

久野 梨沙
久野 梨沙for*styleパーソナルスタイリストスクール代表
株式会社フォースタイル 代表取締役社長/一般社団法日本服装心理学協会 代表理事/跡見学園女子大学 兼任講師/公認心理師

服装心理学®に基づくパーソナルスタイリングの第⼀人者。大学で心理学を研究した後、大手アパレルメーカーの企画職を経てスタイリストに。社団法人日本服装心理学協会の代表として、装いが人の心に与える影響を研究する「服装心理学®」の啓蒙活動にも尽力。自己肯定感を高めるファッションカウンセリングや、服装を用いた印象コントロールに定評がある。著書に「最高にしっくり似合う服選び」(学研プラス)など。
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