アースカラーでまとめたリラックスコーデ、地味に終わらせないコツはアイテムの多さにアリ！【スタイリング添削】

FPSSでは、課題として作ったコーディネートに、講師から細かな添削を受けることができます。その繰り返しで、スタイリストとしての技術が確実に向上し、プロとしての自信もついていく仕組みです。

パーソナルスタイリストになるまでに、どんな勉強を行っているのか、
講師からどんなアドバイスをもらえるのかの参考にして頂くために
この場所でそのやりとりを公開しています。

在校生Ｔ・Ｙさんのコーディネート作品

こんにちは。在学生のＴ・Ｙです。
入門講座9コマ目「形から考えるコーディネート」の授業の課題コーディネートを提出します。

課題：【首を細く長く見せるコーデ】

アラサー女性のＯＦＦスタイルをテーマにしました。
冬の休日リラックスコーデです。

70年代フォークロアを意識し、エスニック柄のニットベストをメインアイテムに据え、全体をアースカラーでまとめました。

首周りにゆとりのあるアイボリーのニットの上にベストを着る事で色のコントラストもついて、深いＶラインがはっきり目立つと考えました。
暑くてベストの前を開けたり脱いだりした時もＶラインが出るように長めのラリエットを加えました。

Ｔ・Ｙさん、こんにちは！
早速コーディネートに関してアドバイスをしていきますね。

ニット製品を中心にまとめた厚手のスタイリングは、首回りをすっきり見せることでスタイル全体もすっきり見せることにつながります。
そういった意味では、首を長く見せるテクニックを使いがいのあるコーディネートといえます。

首を長く見せるデザインのセレクトも合っていますし、テイストがずれているようなアイテムもなく、色にも統一感があってまとまりがよいためこのままでも十分なのですが、全体的に質感が似通っていて色も低彩度な組み合わせのため、着る人によっては地味に見える恐れもあります。

そんなときは、アクセントカラーで華やかにしがちですが、色の雰囲気はこのままでもアイテム数を増やすだけで賑やかさを増すことができます。

以下がその事例です。

修正前のコーデに、ハット・ソックス・バッグをプラスしました。
すべて色はベージュ系を選んでおりアクセントカラーになるようなものはありませんが、これだけのアイテム数をすべてテイストを揃えて組み合わせるだけで、目立った色を使わずとも上級者な雰囲気は十分作れます。

なお、質感にはメリハリが出るよう多少意識はしています。
ハットは、靴が硬質なのでそれとつながるようにニット帽などではなく、あえてかっちりしたジョッキーハットを選びました。
バッグはかごバックにたっぷりとファーがあしらわれたもので、それ単体でも質感ミックスを楽しめるアイテムです。

修正前後を比較して見ましょう。

どちらが良いかは、着る人の属性やシーンによって異なると思います。
ただ、アースカラーのようなともすれば地味になりかねない色だけでも、多数のアイテムを使うことでランクアップできるということは覚えておいて損は無いと思います。

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