オンラインサロンの閉鎖を通じて、学んでもらったこと・これから学べること

こんにちは!for*styleパーソナルスタイリストスクール(FPSS)代表の久野梨沙です。

2019年12月から、私と、FPSSを卒業したスタイリスト有志13名で運営してきた、オンラインサロン「服装心理lab.」
いよいよ、2024年7月中旬をもって、閉鎖することを決断しました。

FPSS卒業生の
ビジネス実践練習の場でもあった、
服装心理lab

このオンラインサロン「服装心理lab.」は、おしゃれに悩む大人の女性に向けて、自分らしいおしゃれを楽しむ方法をお伝えするためにスタートしました。

そしてさらにその裏に、実は、FPSS卒業生のインキュベーションの場を作る、という目的もありました。

インキュベーション = 孵化。

ビジネスでは、事業の創出や創業を支援するサービス・活動のことを指します。

FPSSでは他のスクールと違って、コーディネートの理論や似合う服の診断方法を教えるだけでなく、サービスメニューの作り方や集客方法まで教えて、開業までにやることの計画まで立てて、卒業してもらいます。

しかしここまで在学中にやったとしても、スムーズに開業してお客様を集めてスタートできる生徒ばかりではありません。

たとえ技術は十分に備わっていたとしてもなかなか自信が持てずに集客を始められなかったり、
少しずつお客様がいらして下さっても「果たしてこのやり方であってるんだろうか?」と一人で悩んでしまったり……

だから、本来であれば自分1人で自信をもってできるようになるまで、私がそばについて指導するのがベストなんです。
でも全員にそれは難しい💦

なので、先日の記事でもお伝えしたように、実践の場をたくさん用意して参加してもらえるようにしているんです。

 

FPSSは全国から、海外からも生徒さんが学びに来てくれます。ということは、オンラインでどこからでも参加できる「実践の場」も必要。

そこでオンラインサロン「服装心理lab.」の立ち上げを決めました。
FPSSの卒業生にも、そこで経験を積みながらビジネスやサービスのやり方を学んでもらえると思ったからです。

FPSS卒業生がこの4年半、
服装心理lab.で学んできたこと

そして、 服装心理lab.が2019年12月にオープンしてから今日まで、一緒に運営してきたFPSS卒業生たちに学んでもらった事は、以下のようなことです。

コミュニティ運営の具体的な方法

オンラインサロンの立ち上げのときには、どの媒体を利用するか、どんなツールを使うかといったことから始まり、会員情報の管理の仕方や、少しでも多くの会員さんに入会いただくこと、退会を防ぐ施策の考え方やその結果の検証方法など、コミュニティー運営に必要なことを実践しながら学んでもらいました。

特に、数字面……例えば、メンバーさんの稼働率がどれくらい下がったら「もうすぐ退会しそう」と言う黄信号なのか、 どれくらいの入会者数・退会率であれば、コミュニティーとして合格と言えるのか、ビジネスとしての損益分岐点をどう考えるのかといった事は、実際に移り変わっていく数字を見ながら学んでいただいたことで、かなり腹落ちしたんじゃないかと思います。

▲月1回、運営メンバーだけでのオンラインMTGをして、そこでいろんな数字を見ながら今後の運営について話し合ってきました。途中からは、チャットの稼働率などの分析を卒業生自身ができるように

お客様のお悩みへのよりよいアドバイス方法

lab.では、チャットでいつでもメンバーさんがおしゃれのお悩みを投稿できました。
その裏で、「運営メンバー限定チャット」も稼働していて、メンバーさんのお悩みにどう答えるか、皆で議論しながら回答する、という実践が積まれていました。

私が直接指導することもありましたが、スタイリスト歴が長い先輩が後輩に指導するなど、教え合いもとても活発に行われていました。

また、FPSSでは卒業生それぞれが自分の「らしさ」を見つけて卒業するので、「このお悩みなら〇〇さんが得意分野だから、〇〇さんから返した方がいいよね〜!」「これは私がこういう切り口でもアドバイスしておくね!」といったやり取りができていたのもとても良かったと思います。

スタイリストとしての自分の強み

パーソナルスタイリストやイメージコンサルタントは、スクールを卒業してしまうと、多くの場合は1人で仕事をすることになります。
同業者とチームで仕事する機会はほとんどないので、そのために「自分の強み」に気づきづらい傾向があるな、と感じています。

その点lab.では、日々他の運営スタイリストの着こなしが見られたり、お客様の質問にどう回答するかが見られたり、ライブ配信でどんなトークをするかを聴くことができました。
また、自分も実践することで、他の運営スタイリストから 良かった点のフィードバックをもらうこともできます。

これらを積み重ねることで、良い意味での人との比較ができ、自分らしさや自分ならではの強みをそれぞれ自覚することができた様子でした。

最も難しい経営判断の方法を、
実践しながら学ぶ

しかし、そんなlab.も今年7月中旬で閉鎖します。

それは、ここ最近、会員さんのリアルタイムでのオンライン参加率が下がってきたこと、特にコロナ禍が明けた後、会員の皆さんの生活スタイルが大きく変わり、忙しさを理由に退会をする人が徐々に増えつつあることが理由です。

実は調べてみると他のオンラインサロンでも同様の傾向が見られ、大手のオンラインサロンも次々と閉鎖する現状があり、「オンラインサロン」という形式が、もう新しい時代に合わなくなってきているのだろう、という結論に達したのです。

こんな風に、どんなビジネスでも、時代の流れによって上手く行かなくなることがあります。

その時に、どこで辞める判断をするかは、始める判断よりもずっと難しく、ずっと大事なことです。

今回は、lab.をよい事例として消費者を取り巻く環境から今後の利益予測の話などを卒業生達に具体的に教えながら、「ビジネスの辞め時」について、十分学んでもらうことができました。

lab.のオープンから携わってきた卒業生は、これで、一つの事業の立ち上げからクローズまでをすべて体験したことになります。
これは、一つの会社に長く勤めていたとしても、そんなに経験できることじゃあありません。

そして次の事業の立ち上げも
経験しながら学ぶ!

一生この仕事をやっていくなら、形を変えて、次々と新しい事業を立ち上げていかなければなりません。

「服装心理lab.」だって、 クローズしてはい終わり、にはしません。もちろん次があります!

lab.で提供してきた「おしゃれの超基本」や服装心理学といったコンテンツは、むしろこれからの時代の方が必要とされると考えています。
今回lab.を閉めるのは、あくまで「オンラインサロン」という、参加者が能動的な参加を求められるような形式が時代に合わなくなってきたから。なので、形を変えて残していきます。

今後は、noteのメンバーシップにリニューアルして継続していくことになりました。


だから、一緒に運営している卒業生は、これからそちらの立ち上げに携わっていくことになります。

 

「スタイリストやイメコンは一生できる仕事です!」というのは決して嘘ではありませんが、しかし、一生ずーーっと同じやり方でやっていける、という意味ではありません

知識は腐らないし一生モノですが、それをどう提供するかは、その時代や、消費者の傾向、自分の生き方などに合わせてどんどん変えていく必要があります。

 

だから、1人でも新事業を立ち上げられるよう、在学中にサービスメニューの立案方法を教えるわけですが、卒業後も、こうして服装心理lab.のようなプロジェクトに参加してもらうことで、よりリアルにその方法を体験・学習してもらっているわけです。

 

そしてまさに今が、そんな新規事業の立ち上げのタイミング。今入学すれば、それをあなたも体験できるチャンスです。

 

本当に実践的なビジネスの学びがここにあります。
ぜひ以下をチェックして、仲間に入って下さいね。

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執筆者プロフィール

久野 梨沙
久野 梨沙for*styleパーソナルスタイリストスクール代表
株式会社フォースタイル 代表取締役社長/一般社団法日本服装心理学協会 代表理事/跡見学園女子大学 兼任講師/公認心理師

服装心理学®に基づくパーソナルスタイリングの第⼀人者。大学で心理学を研究した後、大手アパレルメーカーの企画職を経てスタイリストに。社団法人日本服装心理学協会の代表として、装いが人の心に与える影響を研究する「服装心理学®」の啓蒙活動にも尽力。自己肯定感を高めるファッションカウンセリングや、服装を用いた印象コントロールに定評がある。著書に「最高にしっくり似合う服選び」(学研プラス)など。
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